ディズニーアニメ「カーズ」、”ルート66”の深いお話   

 ディズニーアニメ「カーズ」、”ルート66”の深いお話_c0219595_23391692.jpgうらかわ歯科の待合室で、男の子に人気のDVDは、ディズニーの「カーズ」。
 
 好きな車で、個人のキャラクターが計り知れるのが車なら、「カーズ」は、まさに車をずばり、擬人化したアニメだ。主人公”ライトニング=マックイーン”はタイトルを狙う真っ赤なスポーツカー。走りは最高だけど、なんたって鼻持ちならない、いやなヤツ。彼は、シカゴのレースを制して、次にカリフォルニアで行われる レースのために、一路シカゴからカリフォルニアに向かいます。ひょんなことから”Rout 66”沿いの、ラジエータースプリングスという町に足止めをくうはめになって、そこの仲間たちによって、”いいやつ”に変えられていく、という友情物語なのだ。

 実は、さち先生、このアニメを何の気なしに見ていたのだけど、その裏にある、アメリカ人なら常識の偉大な”Rout 66”のエピソードを知って、まったくこのアニメに対する認識が変わってしまった。
 あの、どでかいアメリカ大陸には、東海岸から西海岸までをつなぐ常識はずれの長い道がある。それがルート66と呼ばれる、ほかとはまったく意味合いの違う道路なのだ。

 全長3,755km、九州から北海道まで行ってもまだあまる、ロングロングロード!時のアイゼンハワー大統領が、第一次世界大戦の時、軍隊を西から東へ移動させるのに2ヶ月も要したことから、大陸横断道路の構想が浮上し、その結果できた道路なんだそうです。
 もちろん、その頃は、山も谷もこちらの都合で、がりがりと削り取ったり、埋め尽くしたりはできなかったので、けっこううねうねした道だったみたいです。
 ルート66は、アメリカのシンボルであり、また、多くの芸術や芸能の素材にもなって、アメリカの歴史とともに歩んできた”道”なのです。ジャズピアニストは”ルート66”という楽曲をつくり、小説家は、ひたすらルート66を西へ向かう物語を書き、映画では、沿線の町々を懐かしげにとりあげ、まあ、日本で言ったらなんだろ・・・かなり規模が小さすぎるけど、箱根街道、長崎街道、なんてくらいしか思いつかない。(比べるのははっきり言って無理です) 
 ま、とにかく、アメリカの母なる”道”なのです。

しかし、1950年代から、時代の流れは、この道の運命を終末へと向かわせました。もっと効率の良い、高速道路がそれに変わり、もはや、ルート66は歴史街道になってしまったのです。

 もう、今はたどることのできない道さえあり、カーズの中に出てくる”ラジエータースプリングス”も、ルート66とともに、幹線から置いてけぼりにされたさびれた町のひとつとして存在しているのです。

そういえば、ラジエータースプリングスの古老が、町の端を通り過ぎるハイウェイを横目に、華やかだった頃の昔話をするシーンがありました。この物語は、ルート66を知って見ると、まったく着眼点が変わってくるのです。

 ま、私は今頃こんなことを知ったわけだけど、ちょっとアメリカ通の人なら、常識のようで、幻のルート66をたどる旅、なんてサイトが色々ありました。「ルート66、700景」 ほう、私もいつか旅してみたくなっちゃいました。

 カーズを見ているぼうやが、ちょっと大きくなったら、うんちくを傾けてあげたらどうでしょう。

 ☆面白ブログランキング。投票クリックよろしく☆
人気ブログランキングへ


うらかわ歯科のホームページ
福岡市早良区の矯正歯科 



 

by urakawasika | 2010-06-30 23:43 | この映画見てみて!

<< 「ゲゲゲの女房」 いいですよ~ ずぼらな私の歯磨き術 >>