夏の世の夢*花火*
2010年 07月 30日
夏の午後の熱気がうすぬる~くなって、ねっとり汗ばむほどでもなくなって、あたりは少ししっとりさえしています。小さい町なので、花火会場になっている浜も、福岡の大濠公園の花火のように、人でごったがえすこともなく、堤防によりかかって、目の前の、大輪の光の花を十分味わうことができました。
浴衣を着ている人もほとんどなく、みんな、オフのいいかげんな格好で集まってきているのに、なぜか、私の頭の中は、浴衣にうちわ・・・という映像になっているから不思議です。
これが、日本人のDNAにすりこまれた概念と言おうか、日本人的パブロフの犬反応みたいなものだと思います。 いくつもの大玉があがると、はー・・・とため息が出ます。花火と、この夏の空気感。そばに家族や恋人や、友達がいる安心感。少し華やいだ気持ち。花火の合間にふと打ち寄せる波のかすかな音。見ているちょっとした群集の不思議な一体感。やがて、すべてが終わって、光から遅れること数秒、最後の音が闇に消えると、立ち去る群集の一人一人から、一抹の寂しさがにおい立ちます。
もしこれが、仮にアリゾナやニューヨークであったなら(行ったことはありませんけどね)、同じ花火師による花火だったとしても、決して同じ気持ちにはなれないと確信します。
日本人だなー・・・と無性に思いました。子供の頃に、故郷の町で見た花火の空気感がよみがえってきて、深い感動を覚えました。
春は桜をめでるように、夏は、花火。今年も見れてよかった、と帰りの車の中でつぶやきました。
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by urakawasika | 2010-07-30 01:21