新聞を読まない私・・・時々読みます   

 私はいつの頃から新聞を見ないようになってしまった。忙しいこともその理由だけど、新聞の社会記事や政治記事になんとなくしっくりこない感覚をもってしまうようになったからだ。
 先日も、ある大手新聞の一面記事に、日本の病院の死亡率に約3倍もの開きがあった・・・と言うニュースがかかげてあった。

 いかにも大手新聞社の好みそうな記事だな~・・・。新聞はいつの頃からか、コンシューマー(責任のない、気楽な消費者)的立場が定着しているから、医療現場の疲弊とか、日本の安すぎる診療報酬とか、医者不足とか、本質的な政府の失策は軽く流すけれど、 ”われわれ消費者が不利益を被っている”  的な記事は渾身の力で書く。

 まあ、ターミナルといって、不治の病の患者さんが、最後を迎える病院もあるし、難しいケースばかりがお世話になる病院もあるわけだし、一概に死亡率と言ったって、同率に比べようもないような気がするんだけど、・・・とても盛り上がってうれしそうである。

 そういう理論が展開すれば、難しく厄介で、死亡率をあげそうな患者さんは、できればおことわり、と医療現場にも保身の構えがでてきそうなんだけど、そうなると、新聞一面ではしゃぐに違いない。「激震、重症患者たらいまわし・・・」なんてね。 もはや、新聞は、お茶の間世間話みたいなスタンスである。

 でも、私みたいに、すっかり新聞を読まなくなった人も、最近では多いらしく、新聞は存続の危機に面しているらしい。

 たしかに、私の周りでは、少数派ではあるけれど、ネットのニュースや信頼できるブログなんかをいち早く検索して、自分の判断力で時勢を読む人たちも出てきている。

 「こんなこと世論が許しません」・・・などとどこも同じ論調で大合唱している間に、ネットの世界では、「そんなこと誰が言ってるの?」みたいな、異なった意見が展開されてたりすることもある。

 新聞って、本来ジャーナリズムが正常にはたらいている限りにおいては、政府の暴走を止めたり、国家を救ったり、民衆の弱者を救済したり、民主主義の原点をになう原動力にもなるものだと期待したいけど、医療の記事だけとっても、あの悪名高き記者クラブで、談合のようにして政府からもらったちょうちん記事を、何の調査もなくそのまま流す様子だし、あとは追って知るべしか~期待うすになってしまう。
 やっぱり、新聞がその存在意義の真髄を失ったら、当然危機にも直面するんじゃないかな・・・・と思ってしまう。

 でも活字好きとしては、新聞に再生を願いたいところです。
 きっと、すごい人々がたずさわっているんだと思うので、がんばってほしいものです。・・・


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by urakawasika | 2010-10-17 23:59 | 社会

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