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夏の世の夢*花火*   

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休診の夜、ド~ンと音がしたので、見上げると海の方に花火。今日は自宅近くで、花火大会があっているようでした。車で急遽駆けつけました。
 夏の午後の熱気がうすぬる~くなって、ねっとり汗ばむほどでもなくなって、あたりは少ししっとりさえしています。小さい町なので、花火会場になっている浜も、福岡の大濠公園の花火のように、人でごったがえすこともなく、堤防によりかかって、目の前の、大輪の光の花を十分味わうことができました。

 浴衣を着ている人もほとんどなく、みんな、オフのいいかげんな格好で集まってきているのに、なぜか、私の頭の中は、浴衣にうちわ・・・という映像になっているから不思議です。

 これが、日本人のDNAにすりこまれた概念と言おうか、日本人的パブロフの犬反応みたいなものだと思います。 いくつもの大玉があがると、はー・・・とため息が出ます。花火と、この夏の空気感。そばに家族や恋人や、友達がいる安心感。少し華やいだ気持ち。花火の合間にふと打ち寄せる波のかすかな音。見ているちょっとした群集の不思議な一体感。やがて、すべてが終わって、光から遅れること数秒、最後の音が闇に消えると、立ち去る群集の一人一人から、一抹の寂しさがにおい立ちます。

 もしこれが、仮にアリゾナやニューヨークであったなら(行ったことはありませんけどね)、同じ花火師による花火だったとしても、決して同じ気持ちにはなれないと確信します。

 日本人だなー・・・と無性に思いました。子供の頃に、故郷の町で見た花火の空気感がよみがえってきて、深い感動を覚えました。

 春は桜をめでるように、夏は、花火。今年も見れてよかった、と帰りの車の中でつぶやきました。
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by urakawasika | 2010-07-30 01:21 | Comments(6)

つじ先生   

ニュースで流れる、幼児虐待の悲劇は、身の毛のよだつ思いがします。

 幼児虐待と並びふえているのは、DV(ドメスティックバイオレンス) 。
 長い臨床経験の中で、さち先生も患者さんの身の上に、そういうつらい出来事がおきて、そばで見聞きすることがあります。
 
DV夫の多くは、実はかなり名の知れた会社の辣腕営業マンだったり、社会的地位の高い職業だったりすることもまれではなく、DV夫が一歩家庭から外に出ると、評判の良い人で通っていたりする例もあり、家族の苦痛は想像を絶します。
 時には歯を折って歯科医院を受診されることもあります。幼児であれば、あざなどはないものの、異常に口の中が汚く、多数の虫歯があり、親の育児放棄を疑うケースもあります。

 DVは立派な犯罪です。家庭内のもめごとではすまされません。ドクターだって、それに直面した責任があるというものなのです。それなりの対応が望まれます。被害者を救済するべく公的機関と連携するなどは、初歩です。

 さて、山口大学時代の先輩である、山口で開業されている”つじ歯科医院の辻先生”は、そんな患者さんとの出会いから、今では、DV被害者救済の活動を始められて、九州山口地区では、かなり強いネットワークと行使力をもった団体「山口女性サポートネットワーク」を率いるリーダー的存在です。

 なかなか、普通の医者はそこまで行かないものです。自分が立ち会ったケースに、人間的にかかわっていくことだけでも、かなり高いランクと言えるので、それが、社会活動まで発展するというのは、そう多くはないのです。

 活動が実を結ぶためには、個人だけで動いてもなかなかうまくいきません。地域をまきこみ、行政をまきこみ、権力を握った中枢に対して働きかけなくてはうまくいきません。そのためには、かたや、裏づけとなる論文を書き、あらゆる機会をとらえて発表したりすることも大事です。それから、あらゆるロビー活動、活動費集め・・・・

 辻先生は、かなりそれらを戦略的にやっていらっしゃっていますが、そのモチベーションの原点は、あるDV被害の女性患者さんだったというので、人はぜに金だけで動くものではないということがわかります。

 ある面、医療とは、とてもパーソナルなものだけど、つきつめていくと、社会を変えなくては、どうしようもない枠みたいなものにぶつかることもあります。医療と社会は切っても切り離せないところがあるというわけです。

 だから、一診療から発展していって、そういうライフワークをもっているというのは、とても素敵なことだと思えます。 人生年をとっても、仕事をやめても、きっとやるべき仕事がたくさんあるのだと思います。
あなたの身近に、あなたの助けを必要としている身内や他人がきっといるのだから。

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近くの花屋さんのバーゲンのお花がきれいでした。
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by urakawasika | 2010-07-25 13:22 | この人語録 | Comments(3)

ソウルの神様、レイチャールズ。   

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2連休いいですね~。(あ、皆さん3連休?うらやまし!)めずらしく、たいした予定もなかった私です。天気は、猛暑にいきなり突入するし、こういう時は、家で冷房をきかせてごろごろするのが最高です。といっても、主婦は細切れごろごろですけど・・・・

 ソウルの神様といえば、レイチャールズですね。今日の、さまざまな楽曲のルーツをたどっていけば、けっこうここに行っちゃう曲は多いレイチャールズです。「わが心のジョージア」  Georgia On My Mind なんか、有名すぎてうちの娘でも聞いたことあると言います。(レイの曲とは知らなかったみたいだけど)。ジャズ、ゴスペル、カントリー・・・すべてレイにかかれば、レイチャールズ流になって、再生するんだから、神業としかいいようがない。

 冷房の効いた部屋で、レイチャールズなんて、ちょっと、大人のオフでした。

でも、レイは、極貧の母子家庭に生まれ、幼い頃に弟は亡くすし、自分は緑内障で全盲になるし、母親さえ死んでしまうという、人生最高にマイナスに振り切ったようなスタートを切っています。

 彼の耳は彼の目。盲学校でピアノを学んだようです。ピアノは天才、ボイスも最高。キングオブメロディーメーカー・・すごい才能を発揮して、バンド活動をするのですが、麻薬中毒というレールと両輪の壮絶な芸術活動が展開されます。

 幸い、早くに、名声にも恵まれたものの、20年に及ぶ麻薬依存は、相当彼自身と彼の最愛の妻子を苦しめます。でも、彼の強い意思と音楽への情熱は、ついに麻薬から開放宣言をはたしました。

 そのあとの活躍は、けっこう皆様もご存知のように、常に、音楽シーンに大御所として君臨し、アメリカの音楽界にこの人がいつもいるのが当たり前。という状態になっていました。(6年前に亡くなるまで)

 レイチャールズがカバーした「いとしのエリー」は、日本人にもなじみの深い曲。サントリーが彼にいくらギャラを払ったのか知らないけれど、CMのために、日本の歌をカバーしてくれ、と頼んだのが、誕生のきっかけです。唯一レイが気に入ったのが、サザンの「いとしのエリー」 だったようです。
 レイのエリーはさち先生大好きなんですが、ブームになったのは、1989年というのですから、ずいぶん前になるんだねー。(わたし、20代だわ!)

 個人的には、サザンの唯一の欠点である、桑田さんのボイスによらず、(素敵なハスキーボイスと感じる人が多数派かもしれないけど)最高の「エリー、マイラブ060.gif060.gif」が誕生した、とあの頃、私は心から感激しました。サントリーの歴史上、輝かしい偉業です。

 あ、2004年公開の自伝的映画 「 Ray 」(レイ) の、レイチャールズを見て、彼を聴くと、最高にいいですよ。彼の役をやってる役者さんは、彼の息子?と思うくらい似てます。

 天賦の才能とは、ある欠落と引き換えに神様から与えられるものかもしれません。盲目で最貧だったレイの才能は、やはり、それなくしても語れないものだった、と感じます。J-ポップに飽きたらぜひどうぞ。


もっと聞きたい方はどうぞ



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by urakawasika | 2010-07-20 00:08 | 音楽 | Comments(2)

口蹄疫の種牛処分に見る、この国のつね   

 久々に、ニュースを見て、いや~な気分になりました。

口蹄疫殺処分を逃れていた、最後の種牛が、「決まりだから」・・・・という理由で殺処分されることになったそうです。感染の疑いはないというのに・・・
 優秀な種牛は、国家の財産でもあると思うのだけれど、そういう観点で見ることは、大臣(たぶん、官僚の代表なのでしょうけど)レベルでなされることはなく、全員従ったのだから、例外は認められない・・・・という理由らしいです。

 でも、これが、たとえば、経団連とか、アメリカとかの利害がからんでいたら、たぶん答えは違っていただろうな、と私は思います。狂牛病だって、日本の農家が困ることに関しては、なんらちゅうちょされず、イケイケで全頭検査、などと言い、ほとぼりがさめて、アメリカ産牛肉の話になると、ころっとニュアンスが違ってきます。たぶん、今回のことだって、感染していないのだから、超法規的手段、ということになったと、悪いけど私は確信します。

 まあ、とにかく、この国のお大臣様は、お代官様が、農民をいじめるみたいに、国民、特に、弱い一市民レベルだと、どれだけでも大きな顔をしていたぶりはじめますから。細々とした、日本の畜産など敵に回しても、何の怖いこともないよ、という声が聞こえてきそうです。内向きには、権威を振りかざすのが大好きです。(外にはぜんぜん弱腰な癖して)

 そういえば、中国にいた患者さんが言ってました。
「日本大使館は、日本人にだけ、居丈高ですよ。中国に対しては、頭ぺこぺこ状態ですもんね。あんたは、どこの国の人ですか?と言う感じだよ。」

 この種牛は、農家ひとつの問題でもないし、宮崎だけの問題でもありません。日本の畜産すべてにかかわる問題だし、種牛自体は、国家財産とも言うべき国民の利害がからむものだと思います。

 殺処分をしなくても良い、ベストな方法を、国をあげて考えるべきだし、その損害が、日本国の損失にもかかわる、と考えるべきだと思うのです。あの、種牛の農家のご老人のように、この種牛は、またあらたな未来につながるはずだ、という、真摯な信念に見習うべきなのです。

 それでも、口蹄疫の感染食い止めに、どうしても殺処分が必要であれば、断腸の思いであらゆる手段で、その遺伝子を残す方法を考えた上で、実行すべきだと思います。

 しかし、今回の大臣の木で鼻をくくったような態度は、ただ、決まったことをまもらないから、バツ!みたいな、狭い視野で権力を振りかざしているとしか思えません。
 そしてその、最後通告もいつものお決まり。下のものを、互いに対立させる、という方法を取ります。殺処分ができなければ、移動制限を解かない。つまり周りに迷惑がかかるからね、と、彼らの中に対立を作り、自滅するように仕向けました。

 そのやり方は、良く見てると、国がしもじもに対して取られる代表的な方法です。
 たとえば、医療費を削るのに、患者と医者を対立させるのに似ています。この方法で、今では、先進国では、きわめて低い医療費に成功しています。
 
 たぶん、今回のことで、若者は思い知ったでしょう。この国では、畜産にたずさわることは、あまりにもリスキーでばかげている、と。けっして、こういう仕事に就くべきではない・・・と。
 国家は、この仕事の人たちを守るつもりはない、とね。それは、2次的な大損害であり、国家の未来の、ある方向性を決定つけることでもあります。それが、どれだけ罪深く、無策なことであるか。いつもどおり、中央の人たちは限りなく無頓着です。

 あの大臣の顔を思い出すだけで、今日は気分が悪いさち先生です。それに比べて、あの畜産農家のご老人のしわに刻まれた、人間の苦労、深い思い・・・・あまりに対照的です。

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by urakawasika | 2010-07-16 23:39 | 社会 | Comments(0)

村上春樹 「1Q84」 BOOK3 読んでしまいました。   

 楽しみにとっておいた、村上春樹 「1Q84」 BOOK3 をとうとう読んでしまいました。
 は~・・・・読後感。ため息
春樹文学の究極の純愛物語ですね。これは・・・。

 あの初期の大ベストセラー 「ノルウェイの森」 から早数十年。春樹先生の根底を流れる 「愛」 がすごい形で結集したようです。織り糸の中に、オウム真理教を思わせる太い糸があり、限りなく糸口のないドメスティックバイオレンスのより糸もあったり、まるでサスペンスのようなつむぎ方になっているし、このドラマはどこへ向かって行くのだろう・・・。

 Book1、Book2、は、出口が見えない恐怖すら感じたのですが、さすが春樹センセです。天才的ストーリーテラーなる凄腕。
 ブック3で、世にも稀有な、純愛物語の太い太い根幹が、雪解けの大地から芽吹くように、姿をはっきりと現して、様々な伏線が収束を迎えました。さち先生は、うるっとなりながら最終ページに達しました。ちょっと放心状態です。

 ま、読む人のためにあまり、詳細は書くのをひかえますが、そうですね・・・昔、中学生の時にはまった、梶原一騎原作、「愛と誠」 のラストシーンを読んだ時のことを、思い出しましたね。少女の私は、長編の「愛と誠」を読破して、最後の、悲しくも美しい愛と誠のキスシーンに、ボーっとため息をつきましたもの。(どうせ、うちのスタッフは誰も知りませんけど。はやったんですよ!。全巻16巻!とっても濃い漫画でございます。)

 「1Q84 Book3 」は 村上春樹の若い時の作品より、やさしい丸さがありました。(と、私の好き勝手な解釈ですけど)

 彼の作品がどういう色を帯びても、いつも前向きで、どこかモラルをはずさないのは、春樹センセが、フィジカルなことを気遣う暮らしを、営んでいるところに追うところが多いのでは、と思っているさち先生です。
春樹センセは、ありとあらゆる市民マラソンに参加するランナーで、夜更かしも苦手なのです。

かなり内省的な小説にもかかわらず、けっして病んでいないところが、私はとっても好きです。それに、文章がきらびやかで知性にとんでいる。まあ、ハルキストなんでしょうね。一応・・・

しかし・・・やれやれ、また楽しみを使い果たしてしまった・・・・すごく楽しみにしていた旅行から帰ってきてしまった夜のような一抹の寂しさが、今夜はまとわりつきます。

あしたは、Book3が、待合室に置かれることでしょう。

私の中では、春樹文学に出てくる青年は、浜田省吾が歌うナイーブで、浜省のように声の美しい青年です。いつも重なってしまう。 

たとえば、こんな感じ。



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by urakawasika | 2010-07-12 00:48 | Comments(4)

「ゲゲゲの女房」 いいですよ~   

c0219595_144884.jpg  なんだか、ドラマの視聴率があがらないそうですね・・・けっこう、良い番組を作っても、昔のヒット作ほどいかないんだとか。
 そうですか。さち先生の若い頃って、「男女7人秋物語り」みたいな、トレンディードラマにはまりましたけど、あの頃は、トレンディードラマも全盛期。・・・時代も、バブル全盛期でもありました。
 NHK大河ドラマや、朝ドラだってしかり、あの頃は今よりずっと見られていました。

 でも、さち先生は、最近NHKの大河「龍馬伝」と、朝ドラ「ゲゲゲの女房」に、夫婦そろってはまっています。両方とも、久々におもしろいです。

 龍馬伝は、なんだか、少女漫画的に書かれているし、福山はいかしているし、セットはなかなか大がかりだし、見逃しても、何度もやっているし。

 ゲゲゲの女房は、本当に何年ぶりでしょう。夫婦して朝ドラ復帰を果たしてしまいました。
久々に、朝ドラの原点・・・健康的で、前向き。朝一番の楽しみになっています。

 このドラマは、ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるの奥さんが書いた「ゲゲゲの女房」をもとに作ってあります。
あの、水木しげるの、ひょうひょうとしているところが、とっても魅力的です。最近では、ちょっと見かけない、たおやかで、けなげな奥さんがまたいい。水木夫妻が下積み時代を明るく、希望を持って生きている様子が、とってもいいですね。

 「貧困とは、無縁」という、最近の貧困ではなく、いわゆる、「貧乏」なのがいいです。
南方戦線から、片腕を失って、命からがら引き上げてきた水木しげるは、どうして、こんなに、明るく生きて行けるのかな~?鬼太郎も、まったく、水木以前には、モデルになるものがない。オリジナル。そのあとの怪奇漫画は、ある意味、水木しげるのあとを行ってると思うのです。それに、どんなにうまくいかなくてもたんたんと漫画にうちこむ、軸ぶれしない彼の姿勢は、驚嘆に値します。

 すごいな、どこからこのすごさは生まれてくるんだろう・・・毎朝同じことを感じます。
でも、このドラマも、オープニングは、過去朝ドラの中で、最低の視聴率だったそうですから、視聴率なんてものは、どうなっているのかしらと思います。

 水木しげるも、すでに80才をこえています。ドラマ化されてよかったな~。とそんな気分になってます。このドラマに登場する架空の人物、水木の幼なじみ役の ”いたちくん”は、まったくネズミ男そのもの・・・彼が登場するおかげで、ドラマがとっても面白くなってます。

 ネズミ男って、実は、すごく愛されているキャラなのかもしれない。
このドラマを見て気づいたことのひとつです。それから、ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ~・・・というあのインパクトのある歌の歌詞は、水木さんが作った詩なんですね。これも、すごいと思いました。

原作も、久々にヒットです。おすすめです!

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by urakawasika | 2010-07-07 01:11 | 書評 | Comments(2)