「赤毛のアン」 を好きな男~茂木健一郎の不思議~   

 私は、女の子と男の子の二人の子供がいます。2回目の出産で男の子を生んだおかげで、女性と男性の脳について、とても考えるようになりました。
 男の子を見ていると、まるで宇宙人のように、理解不能な時があります。男女両方生んでいらっしゃるお母様の患者さん方に聞いても、ほぼ口をそろえて同じことをおっしゃいますので、まんざら私だけの意見ではなさそうです。
 
「赤毛のアン」 を好きな男~茂木健一郎の不思議~_c0219595_029465.jpg何と言いますか、男の子って、一つをぐっと深くさまようようなところがあって、そんな時に、総合的に横に考えを広げて云々することがとても難しいようです。
 横方向に話を広げようとしたりすると(しかも、脈絡なく広げようものなら、致命的に)、CPU(パソコンの演算中枢)がいきなりフリーズしたり、かーっとヒートして怒り出したりするようです。
 女の子の場合、ああでもないこうでもない・・・と好き勝手な方向に話題の中心が飛んで、やがて収集がつかなくなっても、ちゃんと、それなりに落ち着くところへ落ち着いて、結論があろうがなかろうが、別に、CPUに負荷はかからないようすです。

 それと関係あるのかどうかわかりませんが、今まで、男性で、赤毛のアンを座右の書にあげる男性など見た事も、もちろん会ったこともありません。申し添えると、身近な男性に、源氏物語を絶賛する人も、同じように会ったことがありません。
 源氏も赤毛も、我が夫などは、すぐれた古典と認めはするけれど、よくできた少女漫画、などと烙印を押す始末。
 そうそう、先日、NHK深夜の、語学講座の中に、赤毛のアンを英語で読む、という企画の番組がありました。毎日、その時間帯の語学講座をそうなめにしている知り合いの男性ドクターも、「赤毛のアン」、だけは、「何が楽しいのやら、意味不明」 ともらしていました。

 「赤毛のアン」 を好きな男~茂木健一郎の不思議~_c0219595_0301318.jpgもちろん、私だって、うちの女性ドクターのあんちゃんだって、赤毛のアンは大好き。あんちゃんなんか、アンの娘リラ・・・と続く、全編、読破していました。
 源氏物語も読んだ女性なら、かならず、楽しいうんちくをたれるのが、私たち女性の読書好きというものです。

 だから、脳学者の茂木健一郎さんが、赤毛のアンのコアなファンで、学生時代に、すべてのシリーズを英語で読破し、カナダのプリンスエドワード島にまで何度も足を運んだ、ということを知って、とても驚きました。


 彼は著書で、天才とは、コンセプト脳と、ディテール脳がともにきわめて優れていること、と書いてありました。つまり、指揮者にたとえて言えば、すべての音を聞き分けて、楽団としての総合的なできを判断しながら、ひとつ、ひとつの楽器の音について、深く理解し、そのパートだけでも、かなりの完成度を持っているようなことだというのです。
 横にも縦にも、果てしなく広い、ということなのでしょう。

 男性脳、女性脳を、縦横で表現すれば、茂木さんは、男性脳的深さも、女性脳的広さも、兼ね備えている、ということなのでしょうか。それとも、女性的な脳の男性なのでしょうか。

 それとも・・・・歯科医という職業の、周りにいる男性に限って、赤毛のアンを読めないのでしょうか・・・

とても謎です。もし、赤毛のアンが大好き、という男性がいたら、どんな人なのか観察してみたいです。男と女の間にある、深くて埋められない溝が埋まる手がかりになるやもしれません。

 大きな溝のひとつ。我が夫婦は、ほとんどその愛読書がかぶったことがなく、夫の本棚を見ても、いまいち食指が動かず、もちろん、逆も真・・・・・
 当然、たまる一方の本に、狭い我が家が侵食される結果は、溝が作り出した功罪といえましょう。

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by urakawasika | 2010-02-09 00:00 | 男と女

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