クルム伊達 きつい練習も”楽しい”   

 伊達公子さん、クルム伊達さんというと、ご存じのように、40歳にして、世界ランキング50位以内に入り、シャラポアのような、若きスーパーテニスプレーヤーに勝ったりしてしまう、すごいアラフォーです。
 アラフォーも、ちと厳しい私からすると、いや、伊達さんまだまだ若い若い、と思いますが、ハードなテニスの世界では、40歳は相当なロートルのようです。

 彼女のインタビューに目が釘付けになってしまいました。
 彼女は、若い選手との体力の差を、あらゆる技術と経験と、精神的タフさで埋めているようです。これは、そうそう若い選手には一朝一夕にまねのできない技で、年齢が行った分手に入れてきた経験と、人生教訓なども加味されて、伊達さんが到達した境地であります。

 でもすごく、私が心に残ったことがありました。それは、年齢とともにしょわされる体の衰え、体力の限界、つまりハンディキャップを、あらゆるテクニックと、未知なる体の能力の開発によって、カバーし乗り越えていく、その新たなる開発と追求こそ楽しくてしかたがない。と彼女が言ったことです。

 そうかあ、楽しくて仕方がないんですか・・・

 過酷な練習さえ楽しい、といえる境地は、他の世界でも通じる大切な原則なのではないかと、感じました。

 受験生の娘の友達にも、めちゃくちゃ勉強する飛び抜けて優秀なお嬢さんがおりまして、私たち凡人から見れば、そんなにガリ勉して大丈夫?という感じですが、娘によると、Sちゃんは、勉強が楽しくてしかたがないそうです。

 ふ~ん。そうか、ま、学ぶ、と言うことは、楽しいことだと思います。確かに。

 でも、そういう普遍的な学びの楽しさを、あの受験のシーズンに獲得しているというのは、一種才能ではないかと思います。

 楽しい。これは、大変大きな要素です。

 歯科医になって20年以上たった私です。

 改めて考えてみると、やっぱり楽しいです。好きなパートと、あまり好きじゃないけど取り組まなければならないパートがあるのは事実ですが、メシを食うための仕事としてだけではなく、知らないことがまだまだ山ほどあって、まだ気づきの連続です。

 少しベテランになってますので、かなりの部分できるとか、知ってるとか、時々思いこんでしまうことがあります。そうすると、なぜかけっこう仕事がマンネリになります。しかし、それもつかの間、アンテナを張っていると、どんどん世の中も歯科界も、医学界も止まることなく進んでいます。学びのうずに飲み込まれ、また楽しくなります。しなくてはならない、と思ってがんばるだけではなく、楽しい。これが、進歩の原則なんでしょうね。
 衰える脳細胞のハンディをいかにしてのりこえるか、今日も伊達さんのように我が身を開発しながら、わくわく進んでいきたい、そう思いました。

 そう、楽しめる才能こそ、天才なのかもしれませんよ。


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by urakawasika | 2011-01-13 10:06 | この人語録

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