息子の虫歯治療~家業とは・・・   

 歯科医の子供は虫歯がない、と思っている人は意外にいるようです。なんせ、偉そうに、歯磨き指導をしたりしている人だもの、実の子の歯はぴっかぴっかだと思われるのもしかたのないことといえば、そうかもしれない。
 しかし、現実は、皆さんの期待を裏切って申し訳ないけれど、決してそんなことはない。
 今日、とうとう、小さな我が息子の歯の治療をしました!

 なんせ、治療せねばと思いながら、どんどん夏休みがすぎて、やっと9月がちらつきはじめてあわてて診療室につれて来た次第。
 でも、待合室に座らせて、予約の途切れるのを待たせていると、なかなか順番が来ない。なんせ、ちゃんと料金をいただいて、お仕事させていただく方々を優先するのは当たり前。息子よ、もう少し待っててちょうだいね。・・・

 とうとう、息子は待合室で、宮崎アニメを鑑賞し終わってしまっていた。
 なんとか、患者さんが少し途切れた瞬間に治療いすに追い立てて、治療をはじめた。
 あー・・患者さんには、歯間ブラシを使ってあげてだの、フロスを使いましょうだの、偉そうなことを言っておきながら、私ときたら、もう眠い・・・とばかり、電導歯ブラシを、さっさと息子の歯にあてて、さあ寝ましょうね。なんて夜が多かったもんね。息子よ、ごめんね~。(電導歯ブラシというものは、ちゃんと使用するには、そもそも手用より、時間がかかるんですよ。)

 そうこうしていると、「患者さんが△人お待ちですう。」と受付の声。息子よ、今日はここまで。クリーニングは、ざっとでまたね。あとは家で磨いてあげるから。ほんじゃあ・・・

 でも、息子は、手抜きの歯みがきで終わらせる夜も多々あったけど、消毒剤入りの歯磨きを使っていたので、ま、ひどい虫歯ではなく、ほっ! (是非クリーンデンタルや、ラカルト、コンクールあたりを使ってください。ずぼらな母でも、ひどい結果になりませんよ。)

 しかし、ふと、プロ野球選手だった稲尾選手が、昔言ってたのを思い出します。
「うちは漁師だったので、いい魚は全部市場へ出してしまいます。残ったのを家族が食べるんです。」

 作家宇野千代も、かつて日本を代表する画家、東郷青治と結婚しておられていたにもかかわらず、
「いい絵は、みんな売ってしまうので、手元にはたいした作品がありません。」

 などと言っておられました。

 なるほどね~。わかる気がする。

 息子よ。これからは、友達の歯医者さんで、きちんと定期健診受けます?

 家業とは、けっこうこう言うものなんです。やれやれ。
 

 


 
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by urakawasika | 2011-08-22 23:26 | 我が家流

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