2012年、日本の近代史になっていくこの1年   

  2012年がやってきました。2000年問題がどうのこうの言ってた世紀の節目は、先日のようですが、月日はまるで、アウトバーンを走る車のようです。
 私のお正月は、実家で池上彰さんの、日本の近代史授業をずーっと見てました。

 池上彰さんは、ジャーナリストですが、近代史の解説をさせたら天下逸品。どんな授業よりもおもしろくなります。大学授業の中継が、テレビで連続何十時間もあっておりました。

 思い起こせば、ベルリンの壁の崩壊。さち先生は、確かあれを、山口大学の口腔外科で聞きました。衝撃的だったです。今考えれば、鉄のカーテンと言われた時代が、ずっと続いて行くんだと思っていました。アメリカとソ連がしきる2大勢力が、世界を覆っていた時代が、あんな形で崩れていくんだとは誰も考えられなかったでしょう。職場の先輩が、ドイツを訪れて、壁の一部、小さな石ころを買ってきたのを覚えています。
 子供のころ、中国の指導者”毛沢東”も、新聞やテレビでよく目にしていました。中国の記憶は、人々はみんなカーキ色の人民服でした。
 そして学生だった頃、新聞では、毎日のように、カンボジアのポルポト政権下で繰り広げられていた虐殺の記事が、シリーズ化されていました。

 池上さんが語る近代史に、自分の歴史を重ねて、固唾をのんで見ていました。私は、出てくる史実の多くを、生でテレビで見て、その時は、びっくりしたり、意味がわからなかったりしながら、ごく普通に、たんたんと日々を暮らしていました。
 私が、たんたんと、毎日寝て起きて、食べて、人生を進めて言ってる間に、世界ではこんなことがおこって、まさに今、あのころとはまったく違う世界になってたことを実感しました。

 社会の変化、進歩に私の人生もまきこまれながら変化してきたのですが、毎日食べて、寝て、家族や友人に囲まれていました。

 これって、すごくありがたいことなんだなー、とじんわり思いました。

 ポルポト政権下で虐待された方もいたし、中国共産党のもとで、苦渋の人生を送った方もいたわけなんですからね。いえ、今も、同様の人たちが世界にはいっぱいです。

 今この時もまた、世界は動き、神の時間は進んでいます。その中で、平凡な一日一日をおくれている人がいたら、やっぱり、心から感謝しましょう。

 今年は、あとから振り返ったら、どういう意味がある年になるのでしょう。モザイク画のように、小さなパーツにすぎないこの1年から、全体を見ることはできませんが、平凡な一日が地球の多くの人たちにおとずれることを祈ります。

by urakawasika | 2012-01-14 12:27 | 社会

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