ウイルスより、人の心   

 
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 新型コロナウイルスのせいで、社会生活がちょっとマヒ気味になっています。うらかわ歯科医院は、開業してしばらくしてから、診療室内をオゾン殺菌しています。オゾン殺菌の機械は、お高くて、導入するのにちょっと勇気がいりましたが、導入してから、スタッフが病欠する頻度が減りました。とくに、インフルエンザは、明らかに、かかるスタッフが減って驚きました。

 さらに、このたび、待合室にも、空気殺菌機を導入しました。過去に、こういうものが、かなり効果のあるものだと学んでいるので、ちょっと安心です。
ほんとに、冷静に色んな対策をしていけば、感染症にも、人は勝っていける知能を持っていると思います。早く、この騒動が収束するのを期待します。

 ところが、こういう騒ぎで一番おそろしいのは、差別です。世界中で、中国人に対する、いわれなき差別行動がエスカレートしているそうです。国内でも、感染者に対して、いじめやいやがらせが表面化していると、報道されていました。
 さらに、報道も、やみくもに、人の心をマイナスにあおっているとしか思えないものが多いです。

 そして、いやなことですが、ウイルスより、人の心に住み着く負のエネルギーの方が、人の命を蝕むもののようです。

 そういえば私が若い時に、ドキュメンタリー番組で知った、驚きの事実がありました。若かった私は、しばらくショックで、そのことが頭から離れなかったことを思い出します。

それは、戦後、広島や長崎で被爆した人たちが、とんでもない差別にあっていたということです。ものすごくショックでした。

もしかしたら、原爆は自分の上に落ちたかもしれない。たまたま自分はまぬかれただけ。その人たちが、身代わりに、自分の災難を肩代わりしてくれていたのかもしれない。
そもそも災害をはじめ、集合体の上に下った苦難というものは、そういう性質を帯びたものだと思っている私です。また、そういう受け止め方をするのが正しいとも思っています。

 まずは、自分のこととして受け止める、という姿勢が原点ではないかと思う私です。それが、平気で苦難を受けた人々を差別して、さらにはいじめたりするなんて、ほんとに、いやな人間がいるものだな、と思いました。

 もちろん、かたや、その中にあって、被爆者をささえはげましていった人々も、必ずいるのも現実です。

 ふだんは、普通の良い人たちに、ちょっとした圧力がかけられると、あっという間に人々は豹変し、エゴをむき出しにしてくる人種になっていくのを、目の当たりにすることがあります。
 それは、弱さなのかもしれませんし、日ごろから、正しく考えるということを、習慣化していないせいでもあるのかもしれません。

 最低限、マイナスの行動はとらない・・・プラスの行動をする勇気がなくても、マイナスに加担しなければ、日本という国は、なんとか正しい方向に行くでしょうし、プラスのエネルギーは、早くにウイルスを封じ込めると信じています。

 国家の危機は、どれだけのプラスの人がいるか。どれだけのマイナスの人がいるか・・・その合計で決まるのではないか、と思っています。

ささやかですが、自分は、プラスの方に入るために、努力したいと思います。

そして、数々の試練を乗り越えてきた、日本の国民を信じたい・・・・日本がんばれ! ファイト!

福岡市早良区西新、百道浜うらかわ歯科

by urakawasika | 2020-02-23 11:19 | 社会

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