2010年 01月 29日 ( 1 )   

「三流になった日本の医療」 当直明け日勤、これ常識!   

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また先日も、患者さんたらいまわしニュースが流れました。私は、は~とため息。キャスターは、一刀両断に、病院を非難。でも、悪いのは本当に病院なの?
 昔、さち先生は、山口大学の口腔外科に勤めていたので、内情がよくわかります。20年近く前の状況もひどかったけど、さらに、最近はひどくなったようです。


 現場の医者は、病棟の患者さんを担当していると、盆も正月もありません。夜遅くまでステーションにつめていて、やっと終わったかな、と思う頃に、緊急患者さんが運ばれてきて、当直医のお手伝い。そのまま当直状態に入ることもしばしば。家で寝ている新米ドクターをたたき起こすこともあります。
 労働基準法というのは、医者は除外と書いてあるようです。(はは・・)
 でも、あの頃私の月給は15万円でした。もちろん、ボーナスも退職金もありません。
 助手クラスの先生でも、口腔外科はせいぜい、年収600万前後くらいじゃないかったかな~。

 私が安月給で、休む暇なく働いても、山口大学病院は儲かっていたかというと、答えはノー!毎年1億円の赤字を出して、節約節約です。
なぜか?なぜか???一番の根源は、そう、治療費の価格が考えられないほど安いのです。

 盲腸で入院 2泊3日の場合
サンフランシスコ 2,199,000円 ニューヨーク 1.900.000円
ロンドン       1.330.000円        日本    300.000円
バンコク         352,000円
 物価の安いバンコクより安いとは・・まあ、これでもまだましなほうです。歯科の技術料などは、手作業、高コスト。でも、30分500円とかざらです。ただという作業もありますよ。(泣!)アメリカの20分の一より安かったりするし、歯科女医の時給も中州(博多のネオン街ですが)の姉さんとどっこいかな~・・・(失礼)
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 内館牧子さんのドラマで、女医さんが登場して、「昨日当直だったから、今日は非番なの~」
というのがあって、「ありえな~~~い!」とのけぞりました。
 とにかく、現場はぎりぎりです。マスコミが伝えないので、一般の人は知るわけがありません。それでいて、患者さんの医療に対する要求は、右肩上がり。私も人のことは言えません。
さて、ここで、出ましたよ。良書が!「三流になった日本の医療」若倉雅登 PHP
 若倉先生は、眼科医ですが、よくぞ書いてくれた、という本を出しました。(盲腸の比較も実はここからのぱくりです)
もうかなり、崩壊状態ですが、完全に崩壊する前に、なんとかしたほうがいいと思うのです・・だって、これは、病気になったら、明日はわが身にふりかかる危機なんですもの。本当のことを知ったら、もう、ガリ勉して、医者になる人減ると思いますよ~。やってられ~ん、とか言って。

「三流になった日本の医療」若倉雅登 PHP
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by urakawasika | 2010-01-29 00:12 | 医療人ねた | Comments(2)