日本航空問題と医療崩壊   

 すっかりお正月気分もぬけて、いつもの調子になってきました。うらかわ歯科医院に来院される皆さんもなんだかそんな模様。
 ここんとこ日航の株が激安になって、あこがれの飛行機会社も哀れな様子になっています。キャビンアテンダーは、昔はスチュワーデスさんと言って女性の憧れの職業だったのに、なんだか3Kの様子さえかもし出し、ほんと世の中どうなっちゃったのでしょう。
 とはいえ、テレビで電車と飛行機の舞台裏を見せるかっこいい番組があってましたが皆さん見ましたか?(東京メトロ・山手線・羽田空港・成田空港意外と知らないコト50)(テレ朝)たまには民放もまともなのやるんですね~(失礼)

 そこには、飛行機が安全に走行するための知られざる英知がまるでモスクのモザイク画のようにぎっしりちりばめられていました。 へ~、すご~い!テレビの前で家族の叫び声が上がります。一機フライトする裏には、すさまじい設備、ものすごい人の手間、過去からつみあげられてきた英知と技術が存在していました。もちろん電車も同じことです。
 考えてみれば、過去に惨事がなかったわけではありませんが、全体として見れば、奇跡のような少なさではないでしょうか。安全に走行するのは当たり前と誰もが思っています。でも、それは、ほとんど奇跡のようなことかもしれませんよ。その設備を、電車なら、ちょっと近くまでなら、数百円で利用できるし、高い飛行機でも格安チケットだと、へえ、と思うような金額で使えます。
 当たり前と思っている安全の、その後ろにある、すさまじいインフラや人の労力を改めて紹介されると、すごいコストなんだな~、とびっくりします。
 ということは、ここんとこいきつくとこまで行った感のある価格競争が加熱すれば、この仕組みはどうなるのだろう。大丈夫ではなくなるのではないか、と心配になりました。すごい責任を負ったスタッフだって、限界に達するだろうな~、とぼんやりと考えました。
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 すばらしい現場の英知を見ながら、私がどうしてそんな風に思うかというと、まさに医療現場がそのものだからなのです。たとえば、アメリカでは、十数万円かかる治療が、日本では5000円、(3割負担だから患者さんは1500円)。先進国では4人でやっていることが日本では0.5人、みたいなことが、もう慢性的にこの国では続いているからです。一つ一つの技術を見ると、すごいな~、名人芸!みたいな世界ですけど、保険診療は、いきつくところまでいった価格の切り詰めの中で繰り広げられる世界なのです。今医療人たちは悲鳴をあげています。(マスコミはなぜか、現場の真実を伝えてくれませんが)
 アメリカの医療制度は、金の切れ目が命の切れ目みたいな制度で、多くの問題をかかえています。アメリカの一般庶民からすると、日本は保険証一枚で誰でもが病院にかかれる夢のような国だと思います。ある記事によると、日本の医療制度を視察に来たアメリカ人が、この制度はアメリカには無理だ、と言ったそうです。この制度は、医療人の忍耐によって成立している、と。アメリカにはなじまない、と。

 でも、それすらも、限界、ということになれば、この国はどんな方向に行ってしまうのでしょうか。
医療に限らず、色んなところで、制度の崩壊が始まっているのではないでしょうか。
 いつも通る国道の沿線は、堅実と思われていた老舗のお店が、どんどんネットカフェやアダルト系の何を売っているのかもさだかでないような怪しげな店に置き換わっています。
 いろいろなところで、何やらとんでもないことが起こっている気配がたちこめています。

 安くて当たり前、何でも底値で・・・・なんて言っているうちに、もうとりかえしのつかない世界へ突入することがないように祈るばかりです。技術というものは、一朝一夕につみあげられるものではないし、一度伝承が切れれば、その技術そのものが消滅してしまいます。江戸の昔から職人は貧乏が当たり前のお国柄。手先の職人の一人として、憂いひとしおです。

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# by urakawasika | 2010-01-10 00:27 | Comments(0)

紅白と龍馬とテレビのお正月。2010年年賀   

 新年おめでとうございます。とうとう2010年を迎えました。ミレニアム・・・2000年問題・・・なんてついこの間騒いだようでしたが、そこから10年歩んできたんですね・・・
 お正月休みは実家に両親の顔を見に帰ったくらいで、あとは、普段はめったに見ないテレビをこたつに入って観賞しておりました。年末の紅白歌合戦も、めずらしく最初から全部見てしまいました。
 

前半は、まったく知らない歌手と歌ばかり・・・チャンネル変えようかな~、と思っているううちに、やがて顔なじみが出てきて、イギリスに彗星のように現れたおばさん歌手、スーザンボイルの歌に聞き入って、(下参照)、矢沢永吉の、「時間よ止まれ」がここで聞けるとは思っていなかったので、ちょっとうれしくなって・・・・。結局最後まで見てしまいました。
 何しろ、私の大学時代は矢沢とともにありましたので、すっかり丸くなって、紅白なんかに出ちゃったりする永ちゃんを見て、月日の過ぎたるを感じておりました。




 それからNHKは、龍馬一色でしたので、毎日龍馬役の福山雅治を見ておりました。
 そして、なんとなく、世の女性が彼のとりこになる理由がよくわかってきました。私のつたない表現力では上手に言い表せませんが、彼は、甘くせつないマスクをしていて、中身は男っぽくやんちゃ。そして守ってあげたくなる弱さ、ナイーブさもあって、全体からは適度なフェロモンが匂いたっている・・・出会った女たちは、「あたしがささえてあげなくちゃ」、という錯覚に陥ってしまう。こんなところかな~。 
 こういう人はやはり、芸能人になるべくしてなったというか、飛びぬけたタレント性を持った人なのでしょうね。まだ地元でくすぶっていた頃からきわだって人の心を虜にしていたそうですから、生まれもって星をつかんで生まれてきた龍馬役としては、重なるところがあるのかもしれませんね。
 そうファンというわけでもなかった私でも、福山雅治を見ているのは心地良いのですから、今年の大河ドラマは、龍馬と福山で、視聴率は安泰なんでしょうね~。以前、福山雅治を、「キザじゃ!」と言ってののしっていた院長まで、テレビの前で文句一つ言わず凝視していましたからね。



 昨年は、あの司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」も映像化されたり、今時代は、あの明治開国の教訓を必要としているのでしょうか。 
 明治維新はのあの時代、人口3000万人のうちの3000人が成し遂げた奇跡、なんていう人もいます。(戦争に借り出された一般民衆まで入れたらもう少し多くなるのではと私は思いますが、ブレインたちに限定すればそれくらいの数になるのかもしれません。)彼らが、なんとか奇跡のような選択を重ねて、日本は他のアジアの国のように、欧米の植民地にもならず、今の形があるのだと言われています。捨石になった人々がいて、多くの国民が救われたのです。
 だとしたら、やはり、自分のためだけに、エゴイスティックに生きて行くことは、最終的には、自分をも滅ぼすことにつながるかもしれません。現代は個の権利がことさら声高に叫ばれる時代です。自分が自分のためだけに生きて何が悪いの?と聞かれて、きちんと反論できる人はあまりいないかもしれません。
 でも、歴史は唯一のゆるぎない教師です。そのつけをやがて払う時が来るのかもしれません。でもどんな時代になっても、3000万の中に、3000人の志をもった人がいればなんとかなるというのは、希望があります。年頭に、自分はたとえ3000人になれなくても、3000人を応援するものくらいにはなりたいものだ・・・・
 とチャンネルを変えた先の政治番組を見ながら思うさち先生でした。
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★スーザンボイル★
 昨年春に、それまで、イギリスで普通の市政の人だったこの方が、いきなりオーディションで優勝。時の人になりました。それまでは、地元の教会などで奉仕として歌っていらしたそうですが。(テレビをあんまり見てない私は、最近知りました。)華美にメイクし、ビジュアルを意識しすぎて、けばけばしい芸能人に食傷ぎみだった私は、この方の登場が本当にすがすがしく感じました。
 40過ぎたら、自分の顔で勝負したいよね~、と思う幸先生でした。

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# by urakawasika | 2010-01-04 00:30 | Comments(0)

うらかわ歯科恒例の”だいだいくばり”   

 皆様今年もおせわになりました。うらかわ歯科医院は、年末、恒例のだいだいくばりをやります。オレンジ色のだいだいは、鍋のお供。鏡もちの上にのせるのにも使います。院長の実家にたわわに収穫されただいだいが運び込まれ、仕事おさめの今日みなさんにくばられます。
 受付担当の彼女が、だいだいガールになって、笑顔をつけて持って帰っていただきます。
本年もお世話になりました。また来年もよろしくお願いします。
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# by urakawasika | 2009-12-29 09:30 | Comments(0)

悲しい別れ、~拓郎によせて~   

 年も押し迫ってきました。40からは、一年がとっても早いよ、とずっと聞いていましたが、本当にものすごい早さです。お正月があって、ふと気づくと年末、そんな感じです。
 皆さん今年はどんな年でしたか?
 私は、今年とても悲しいことがありました。大学時代の親友が乳がんで9月に天に召されていったのです。数年前に発病して、ずっと病魔と闘っていましたが、夏が終わるとともに旅立っていきました。

 彼女は、乳がんなんて病気にかかってしまう前も、かの村上春樹のベストセラー小説「ノルーウェイの森」の”なおこ”のように、時々、心をやんで連絡がとぎれることがありました。歯科医とは、かなりストレスの多い仕事です。一日中、さまざまな方とかかわり、時には、理不尽なクレームを言われることもあるし、日本の安い診療報酬の中では、長時間の緊張を要する細かい仕事に耐えなくてはなりません。彼女の繊細な心は時々風邪をひいてしまって、仲良しの私とも連絡がとれなくなってしまうのです。
 でも、不思議と神様は、繊細さのうらはらに、さまざまな才能を彼女に与えていました。彼女と話すと、誰よりも話題が豊富で、退屈するということがありませんでした。音楽の素養もあって、クラッシックから、ジャズ、さまざまなジャンルに精通し、色々な曲について、うんちくを聞くのが、私の楽しみでもありました。彼女と連絡がとれるようになると、待ってましたとばかりに、いつも長電話・・・・このたびも、彼女はまた、ちょっと、連絡がとれないだけなんだ、と思いたくてしかたのない私です。
 

大切な古い友人を亡くすということは、なんだか自分の歴史の一部を失うようなものですね。これから、おなじ電車に乗って、人生の旅の終点まで、いっしょに行けると思っていた人がいなくなるのは、なんとも寂しく、取り残されたような気がします。


 

私の世代は、吉田拓郎さん世代より、少し下の世代です。でも、若い日々、拓郎の歌は、まわりにたくさんありました。彼女は、お兄さんがいて、その影響か、拓郎の良さをずっと早い時期に理解していました。数年前の”つま恋”でのコンサートが、テレビで話題になったとき、拓郎に関して、一般的な認識しかない私が、テレビを見てすっかりとりこになったときに、彼女は、たくさんの引き出しの中から、拓郎に関するさまざまなことを、手品のように取り出してきて、私に語ってくれました。
 今日は、そのつま恋のなかでも、特に好きな、中島美幸とのデュエットを聞きながら、彼女のことをしのびましょう。拓郎の歌じゃないって?
 いえいえ、中島美幸の歌を、この人が歌うととりわけ素敵なのです。今日はこの曲の気分なのです。
永遠の嘘をついてくれ・・・・彼女からメールが来るって、信じたい気持、きっとわかっていただけるでしょう。 皆さんも、色んな別れや出会い、この一年中にちりばめられているのでしょうか。
 いるのが当たり前と思っている、大切な人たちに、年の終わりに、感謝しましょう。それは、当たり前のことではないのです。




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# by urakawasika | 2009-12-23 23:30 | さち先生おすすめナンバー | Comments(2)