風を聴きたかったら、矢沢のバラード・・・だぜ! ベイビー!   

 ちょっと濃い目の医療現場のお話は、たくさんのアクセスをいただきました。ありがとうございます。医療現場の皆様、少しずつ自分なりに発信していきましょう! また書きますね。少しでも良くなるように・・・

 と、いうことで、今日は、がらっとかわって、矢沢のバラードといきましょう。

 さち先生何をかくそう、大学時代は、矢沢の大ファンでして、毎年北九州や博多である、コンサートには、かならず、事前にアルバムを買って、歌詞を暗記してのぞんでおりました。

矢沢永吉が、広島から上京して、キャロルで一世を風靡して、”君はファンキーモンキーベイビー” と歌っていた頃、私は小学生だったので、その頃の矢沢をオンタイムでは知りませんが、すっかり不動の地位を得て、”成り上がり”、なんてあんまり言われなくなってきたころ、まだ勢力全盛だったFM放送で、矢沢の「時間よ止まれ」を聴いて、その道に堕ちてしまいました!

 矢沢のファンは、ちょっとそりこみが入っているお兄さんとか、はちまきしているお姉さんとかが、まるで同窓会みたいに、おだやかな顔をして、子連れでコンサートに来ていたりしました。でも、けっこうすんなり溶け込んでいた私です。ま、普通の格好で行ってましたけど・・・

 そういうファン層のおかげで、けっこう矢沢は誤解も招いていまして、当時愛用の矢沢ロゴのバスタオルを見た大学時代の友人に、私はちょっとエキセントリックな趣味と思われているふしがありました。

 もちろん、部活のランニングは矢沢のTシャツで走っておりました・・・

でも、それは食わず嫌いと言うもの・・・矢沢ファンいちおし 「棕櫚の影に」 西岡恭三作詞

うーん。いいでしょう。私は30年近く聴いていることになります。矢沢のコンサートのバックはいつも外人さん、アレンジもアメリカ仕込、かなりこってます。きちんと、作詞家に依頼して、歌作りをしますから、ああ見えて、かなり職人の曲作りをしています。

誰にもまねを許さない、矢沢スタイルです!俺の後ろに道ができる! ていう感じがいいねー・・・

うちの若い先生も、スタッフもみんな知らないなんてもったいない!

スケール違います。ま、そのうち、診療室のアイポッドに入れてみましょう!



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# by urakawasika | 2010-04-17 00:42 | さち先生おすすめナンバー

すみません、また医療ねたで・・・「薬事法と言う手かせ足かせ」   

 すみません。また医療ねたで・・・もう少しお付き合いくださいませ!

 日本の医療メーカーが韓国にすっかり負けてる・・歯科のある材料にいたっては、台湾にさえ・・・というと。えっ?と思いません。

理由”薬事法” です。

現場のお話をしますと、ここ数年、現場から、長年愛用された、すぐれた安い薬や材料の多くが突然消えています。現場は、もうあたふた・・・なんでかな~あ、なんでかな ♪ と材料屋さんに聞いてみたところ、最近のC型肝炎訴訟や、薬害エイズ訴訟などで、すっかり厚労省は及び腰になって、ひとつの薬や材料の認可をとるのに、思いっきりハードルをあげたのです。ほんのささやかな1000円程度の薬でも、認可を更新するのに、何百万円もの経費がかかるような世界になったのです。

 輸入品であれば、海外の優秀な認可機関がOKを出したものでも、独自にまたさまざまなハードルをこえて認可をとらなければならないのです。書類を膨大にそろえることは当然で、それ以外にも、現地工場に、官僚お二人様を会社負担で、ご視察にお連れしなければならないとか。
 ある輸入業者さんの話では、そのもろもろがざっと最低でも500万円なり!
「どうしてこんなに高いの?この材料・・・」と言ったら、そう説明されて納得。

 もちろん、医薬品ですもの、中国雑貨を安く仕入れることとは訳違いますでしょう。ハードルは低くないのは当然ですが、世界レベルでも以上に高い。

 ま、官僚がわにたって言えば、とにかくハードル高くして、これだけやったんだ、といえば、メンツ立ちますし・・・ということでしょう。裁判おこされたって、民のせいでっせ~、と責任回避できます。彼らは、とにかく、責任をとるのが大嫌い。

 そういうわけで、日本の優秀なメーカーも、とうとうあほらしくなって、認可の期限が切れた後は、もう認可取りません、とすねてしまったのです。特にシェアの小さい歯科では、毎月のように、使い慣れた材料が消えてはあたふた・・・実は今日も、開業以来信頼してなじんでいた薬がなくなると宣告されました。安全で良い薬でした。とほほ・・・

 新しい認可という点で言えば、歯科のとある材料など、世界では風邪薬みたいにポピュラーなものになって、次に進化しようか、と言うステージなのに、認可をまったくおろしてくれず、日本で使ってるのがわかると、犯罪者扱です。

 一生懸命新しい材料などに取り組んでがんばっているまじめな先生たちは、外国では、尊敬をもって”せんせー”と呼ばれるものの、国内では犯罪者扱いです。もう学会で発表しようものなら、特攻警察よろしく厚労省の役人が潜んでいて、しょっ引いたりする。

 いつものことですが、官僚の方って、外にへらへら、うちにこわもて、というのが、定番スタイルなのかしら?一生懸命おやりになっていらっしゃるみたいなんだけど・・・


 そういうわけで、医療を産業として、応援している韓国などは、建前ではなくきちんと妥当なところで認可をおろす。

だから、韓国のメーカーにすっかりシェアーを奪われてしまいました。
 もちろん、研究者も、大きなおもりをひきづって、活動させられている日本のそれに比べて、なんと勢いがあることでしょう・・・・

 DV夫をかかえながら、外で仕事をしている妻と、愛をもって後押ししてくれる素敵なダーリンをもって働く妻の違い、そういうニュアンス!

 産業は自動車だけじゃないんだよ!しっかりした認可システムを作って医療という産業を育成したら、きっと日本の医療産業はすごいことをやるにちがいありません。だって、DV夫をかかえながら、けっこうなところいっているんだもの。 やさしい協力的な夫でなくても、普通に邪魔さえしないレベルでも、かなりいけると思う。

日本の不況を巻き返すチャンスさえ作れるかもしれない。
 産業の発展だけではなく、新薬の認可がおりず、私の愛する友人も、乳がんでこの世を去る前に、新薬の認可をおろすために、何か運動できないか模索していました。

皆さん、ご存知でした?

先日C型肝炎訴訟の山口さんとお話することがあったので、そういうことをお話したところ、あきれておられました。私たちはそんなことをしてほしくて訴訟したわけではない、と思われたと思います。当たり前のことがあたりまえになってほしいから、勇気をもって立ち上がったのだと思います。まったく、やれやれ、官はどこまで行っても建前ばかり。

もう、こまっちゃうな~~~。(やまもとりんだになりそうです。やまもと・・知らないか・・)

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# by urakawasika | 2010-04-14 02:04 | 医療人ねた

歯科医師国家試験と研修医制度。歯科医への長い道のり   

前回の記事に、医療関係者からメールを多くいただきました。ありがとうございました。コメント書いてくださった平太郎さんやトンプソンさんもありがとうございました。

 なんだか、このままノー天気なねたも、もったいなくて、ちょっと関連記事を書きます。

 歯科医になる人が、少し減ってきた、といっても国公立は結構な倍率です。今のご時勢、フリーターになるよりは、悪いといってもまだいいのでは?と言って受験する人もいるでしょうが、まったく歯科業界のことを知らず、昔のイメージで受ける人も多いのが現実です。

 世間は、さまざまな、医療事故や医療ミスなどの報道に、歯科医にも、より高く安全な技術を望むようになりました。その結果、6年制の歯科大を卒業しても、1年以上の研修医制度を義務付けました。

 というと、いいことだ、と思うでしょう!
 しかし、現実は、というと、今まで開業医のもとで、いうなれば現場主義、たたき上げの修行をしていた新米ドクターが、研修医の数に比べると、患者さんも少なく、指導者も少ない大学に足止めをくらうようになりました。もちろん、昔も大学に残る人はいましたが、数のバランスがとれていました。

 スタッフ30人に、一日の患者さん30人と言うようなアンバランスな環境も若い研修医の先生から耳にしていました。手先の技の歯科医にもかかわらず、まるで内科医?みたいな研修内容だったりするのです。
 それによって、結局現場に出るまでに、たんなるモラトリアム、足止め、に終わったりする状況も生み出してしまい、とくに、女医さんなどは、一人前になるのがずっと遅くなって、早々に結婚してうっかり家庭に入ったりしたら最後、現場力をつける前に永遠にライセンスを生かさずにおわってしまう結果になったりします。

 それに、大学に研修医があふれるようになると、当の学生さんに今度はとばっちりが来て、彼らが見せてもらえる患者さんは、エベレスト山頂の酸素みたいに希薄な数となります。研修医の先生が取り巻く治療椅子を、まるで立ち見よろしく、はるかかなたから見る歯学生。 そのため、ますます現場は遠し・・・

 これが、現実です。(後輩の歯科学生から聞いた愚痴をもとに書きましたので、すべての研修医制度がそうではないかもしれません。) でも、マスコミなどで、話だけ聞いて想像する世界とはかなり違っているのは確かです。・・政府のいつもの、建前政策。

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# by urakawasika | 2010-04-09 23:54 | 医療人ねた

診療報酬改定、官僚の奴隷のような私たち!   

 「歯科は、値上げされたんでしょう!よかったね。少し経営が楽になるね。」

と、3月の終わりに、一部上場企業のOLをしている友人から電話をいただきました。
私は、はーっとため息。
彼女は、たいした休みのひとつもとれない歯科業界の現状を,かねがね私から聞かされているので、こういう電話をしてくれたのでしょうけど、
実は、歯科の一般の診療所の診療報酬は下がりました。

歯科医になって、真っ先に驚いたのは、私たちの技術に対する国が定めた値段があまりに安いこと。

 抜歯はどうでしょう。説明から、止血、リスクに対する責任。すべて込みで2500円(窓口料金はもっと安いですよね)
麻酔注射は歯科医院持ち出し。所要時間は、ぜ~んぶ込みで40分くらいでしょうか。もっとかかることもありますよ。エステなら、これって、おためし価格になりませんか。

銀歯の型をとるような治療も、麻酔や説明はこちらの持ち出しで、虫歯を削って、深いところを高い材料で保護して、銀歯がひずまないようなうまい形に削っていくところまでが、1200円。これは30年間普遍。(卵より物価の優等生・・とほほ)・・・型とり、かみ合わせの記録、賞味740円
あとは、歯に仮の詰め物をして、とった型にうまく、石膏を流して、それが固まったら、型から石膏をはずして、模型をきれいに処理して、技工士さんにどういうものを作ってほしいか、書類をつくりってお願いする。

この一連の付属する作業はただ。全部入れると一時間はかかるのではないでしょうか・・・。

 私たちは、どんなに赤字になろうが、官僚が、胸先三寸で決めた料金しかいただけません。もちろん、経済アナリスト的なところがやるような、原価計算などされようはずもなく、官僚が、適当に決めているみたいです。

 そして、このたびも、このしょっちゅう日々行われる治療は、何十年も据え置き。何かが、10円あがったとか、下がったとか、適当な数字いじりをして、結局また現場は減収でした。

 そして、2年ごとにころころかわるルールに、診療のほかに、さまざまな事務仕事は膨大になり、仕事が終わると、もうみんなくたくたです。

 みなさん、誰かの歯を2500円で一時間かけて抜歯したいですか?
治療に使う専用の椅子は400万円、器具は事前にすべて滅菌・・・・抜歯はなかなか高度な技術ですよ。
前出の友達が、「あたし、そんなばからしいことやりたくないなあ!」
と言いました。

 おかげで、歯科医療にかかわっている人の多くは、社会保険もなく、退職金もなく、週休二日でもなく、過酷な条件で働いています。もちろん、勤務医の給与などは、400万円あればいとこですね。

 でも、知られてないんです。マスコミが、政府が診療報酬が上がった、と言えば、翌日、上がった、とニュースで流すだけなので、どんなに、下がっても、その事実は伝えられません。今回は下がった、という年などは、医療を、素うどんの値段かなんかと間違ってるんでは?みたいな、世界になります。小泉さんの時代に、やれば、こちらが手出し、みたいな治療が、どれだけふえたことか・・・

 当医院も、残念ながら、保険診療は赤字です。
 患者さんもスタッフも幸せになれるように、一生懸命みんなで努力して、保険診療のレベルも落とさずに、スタッフには、何とか社会保険にも入って、退職金もつみたてて・・・とない知恵しぼっておりますが、診療報酬に反比例して、社会保険料は右肩上がり・・歯科医療に携わっている人たちは、責任のある仕事の割りに、どうなんでしょうか。仕事自体はとってもすきなんですが・・・

 アメリカ政府はあるとき、こんな宣伝をしました。
軍隊の死亡率は、一般社会より低い・・・・
これは、死亡率の低い若者の集団と、老人が含まれる一般の集団を比べて、上手に数字をはじき出したのです。
 歯科医になって、政府というか、官僚たちのやり口の限りを見てきているので、私は政府発表の数字などはあまり信じません。こういう数字を出してきて、今度は国民をどういう方向へ向かわせたいのかな?と思います。

 私たち国民はというと、高い保険料を払って、まともな医療が保険では受けられなくなる方向に、どんどん向かっています。
 医者はもうかっている神話の裏で、本当に、国民の医療をめちゃくちゃにする政策がどんどん進行していることを、本当に憂いています。

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# by urakawasika | 2010-04-02 00:14 | 医療人ねた