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悲しい別れ、~拓郎によせて~   

 年も押し迫ってきました。40からは、一年がとっても早いよ、とずっと聞いていましたが、本当にものすごい早さです。お正月があって、ふと気づくと年末、そんな感じです。
 皆さん今年はどんな年でしたか?
 私は、今年とても悲しいことがありました。大学時代の親友が乳がんで9月に天に召されていったのです。数年前に発病して、ずっと病魔と闘っていましたが、夏が終わるとともに旅立っていきました。

 彼女は、乳がんなんて病気にかかってしまう前も、かの村上春樹のベストセラー小説「ノルーウェイの森」の”なおこ”のように、時々、心をやんで連絡がとぎれることがありました。歯科医とは、かなりストレスの多い仕事です。一日中、さまざまな方とかかわり、時には、理不尽なクレームを言われることもあるし、日本の安い診療報酬の中では、長時間の緊張を要する細かい仕事に耐えなくてはなりません。彼女の繊細な心は時々風邪をひいてしまって、仲良しの私とも連絡がとれなくなってしまうのです。
 でも、不思議と神様は、繊細さのうらはらに、さまざまな才能を彼女に与えていました。彼女と話すと、誰よりも話題が豊富で、退屈するということがありませんでした。音楽の素養もあって、クラッシックから、ジャズ、さまざまなジャンルに精通し、色々な曲について、うんちくを聞くのが、私の楽しみでもありました。彼女と連絡がとれるようになると、待ってましたとばかりに、いつも長電話・・・・このたびも、彼女はまた、ちょっと、連絡がとれないだけなんだ、と思いたくてしかたのない私です。
 

大切な古い友人を亡くすということは、なんだか自分の歴史の一部を失うようなものですね。これから、おなじ電車に乗って、人生の旅の終点まで、いっしょに行けると思っていた人がいなくなるのは、なんとも寂しく、取り残されたような気がします。


 

私の世代は、吉田拓郎さん世代より、少し下の世代です。でも、若い日々、拓郎の歌は、まわりにたくさんありました。彼女は、お兄さんがいて、その影響か、拓郎の良さをずっと早い時期に理解していました。数年前の”つま恋”でのコンサートが、テレビで話題になったとき、拓郎に関して、一般的な認識しかない私が、テレビを見てすっかりとりこになったときに、彼女は、たくさんの引き出しの中から、拓郎に関するさまざまなことを、手品のように取り出してきて、私に語ってくれました。
 今日は、そのつま恋のなかでも、特に好きな、中島美幸とのデュエットを聞きながら、彼女のことをしのびましょう。拓郎の歌じゃないって?
 いえいえ、中島美幸の歌を、この人が歌うととりわけ素敵なのです。今日はこの曲の気分なのです。
永遠の嘘をついてくれ・・・・彼女からメールが来るって、信じたい気持、きっとわかっていただけるでしょう。 皆さんも、色んな別れや出会い、この一年中にちりばめられているのでしょうか。
 いるのが当たり前と思っている、大切な人たちに、年の終わりに、感謝しましょう。それは、当たり前のことではないのです。




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by urakawasika | 2009-12-23 23:30 | さち先生おすすめナンバー | Comments(2)